Long Time Running
6月の末辺りから毎週火曜日の夜はYonge-Dundas SquareではRockumentariesというRockバンドやアーティストのドキュメンタリー作品を野外上映、City Cinemaをしていました。
トロントも段々夏の終わりを感じられるようになり、8月28日はこの上映会の最終回。
ずっとタイミングが合わず行けていなかったのですが、なんとか今回は行けました٩(●˙▿˙●)۶
会場からしていつものイベントの感じからするとステージにスクリーンが下がっていて上映されるのだと思っていたのですが。。。。
会場に到着後の私
( ˙◊︎˙◞︎)◞︎
まさかのステージ横の小さなモニター(笑)
でも音響はしっかりしていたので大丈夫でした\( ・ᴗ・ )
時間になり上映開始。。。かと思ったらまずはLive at Massey Hall seriesが30分流れました。128年の歴史あるMassey Hallというトロントで有名な会場が先月一旦歴史に幕を閉じ、改装工事に入ってしまいました。この映像はMassey Hallでライヴをしてくれたアーティストに捧げたものなのだとか。
私が観たのはBahamasというミュージシャンの2015年11月27日に行われたライヴの映像。
独特な音を奏でる方でゆったりと落ち着く雰囲気が会場を包んでいたように思いました( *ˊᵕˋ ) ⁾⁾
そして待っていましたと歓声が(一部で)上がる中始まった本編。
最終回の今回は『Long Time Running』。
カナダ全土で有名で、Justin Trudeau首相もファンであり、絶大な人気を誇るバンドThe Tragically Hipの最後のTour、Man Machine Poem Tourの模様を収録したドキュメンタリー作品。最後になってしまったのはバンドのフロントマン、Gord Downieさんが末期の脳腫瘍で余命がわずかと診断されたからでした。そんな彼がファンにお別れをするために開催されたのがこのツアー。彼のインタビュー映像とステージで魂を込めてパフォーマンスする姿がたっぷりと詰まっています。
正直、このバンドのことをこの作品を観て初めて知ったのですが、観終わった後にしばらく呆然としてしまうほど素晴らしいバンドでした。
闘病しながらもリハーサルで懸命に歌うGordさんの姿の映像や、衣装を製作したスタッフの方々の想いのインタビュー、そのキラキラした衣装を纏うのは闘病の怖さを隠すためだとGordさんは語っていましたが、でもステージでは本当に歌うことを、音楽を愛している姿がカッコ良くて。とても余命がわずかとは思えないほどでした。そしてそんな彼を見守るバンドメンバーとスタッフの方々がとても温かくて。
Tourの最後は彼の出身地、Kingstonで行われたのですがそのライヴはカナダ全土で生中継され、多くの方が一緒に歌いながら、そして涙しながら観ている姿がとても印象的でした。
この作品に、そして知ってしまったのは遅かったけれどもこのバンドと出会えて良かったと思い、会場を後にしたのでした。