Green Book
先日ご紹介した映画祭、TIFFが閉幕しました。
この為にトロントを選んだ私は今、なんだか抜け殻状態。
どの映画を観に行くか計画を立てるのも、 Festival Streetを歩いて雰囲気を楽しむのも、レッドカーペットに来ている監督や俳優、女優の方々を背伸びして見るのも。。。
本当に夢のように楽しい映画祭でした( ¤̴̶̷̤́ ‧̫̮ ¤̴̶̷̤̀ )
なんとか来年も!!と願わずにはいられません。
さて、この映画祭。
先日観客投票で選ばれた作品がAcademy Awardsにも関係する重要な祭典だとお伝えしましたが、そのGrolsch People's Choice Awardが最終日の16日に発表されました。
最優秀賞に選ばれたのは、
簡単にあらすじをご紹介しますと、舞台は1962年のNY。Mahershala Ali演じる黒人の秀才ピアニストDonがツアーに出る為に運転手を探しており、そこに現れたのがViggo Mortensen演じるイタリア系のTony。育った環境の違いから最初は気が合わなかった2人ですが、ツアーを回るうちにお互いのことを次第に分かり合い友情を深めていくという真実の話を元にした作品。
おそらく読んだ方はありきたりな感じだなーっと思ったかもしれません。
あまりにも私が簡潔にあらすじを書いたので(꒪̥︣ό꒪̥︣)
すみません。
でも、私が”黒人” ”イタリア系”と書いたのには訳があります!!
そう、この映画の設定された時代はまだまだ人種差別、特に黒人差別がある時代でした。なのでその人種差別を描いているシーンもあります。
Donがツアーを車で回るというのも実は差別のこともあるからなんです。当時の黒人の方々は移動中に白人の方々に見つかると何をされるかわからない最悪死に至るほどのこともあったような時代。それを防ぐ為自家用車で移動しながらツアーを回ることになったのです。
今となっては考えられないような差別のシーンがあり、困難な状況に陥るDonですが、そんなDonを助けるのがTony。でも逆にTonyがDonに助けられるシーンもあり、お互いのことを思って助け合うのがなんとも素敵だなと。
実はタイトルのGreen Bookもすでに差別に関係ある作品だということを表していて、その本は当時の黒人の方々にとっては必須の本でした。
なぜならば黒人の方が泊まれるホテルやモーテル、レストラン等々様々な所が限られており、その本にはその情報が記載されていたからです。
今まで黒人差別に関する映画はいくつか観てきたのですが、やはり日本人の私にはまだまだ知らない差別が沢山あるのだなと思いました。
そしてこの作品、なんと言っても面白いんです!!
差別のシーンは確かにショックを受け、気持ち的に悲しくなります。
でも面白おかしいシーンが沢山あるので差別のショックが緩和されるというか。
TonyとDon(主にTonyなのですが(笑))のセリフが本当に面白いですし、そのセリフに合ったシーンの撮り方がまた考えられているので声に出して、そして手を叩いて笑わずにはいられませんでした(●◔ᴗ◔●)
私は笑いすぎて涙が出ちゃいました(笑)
それ程本当に笑えます!!
内容的に幅広い世代に通じるような点もこの作品の良さではないかと。
結局私は2回観たのですが(しかも2日連続で(笑))、もう話がわかっているにも関わらず2回目も爆笑したのでこれはもうAcademy Awardsを取るだろうなと勝手に思っています(✧◡✧)b
先日のFirst Manでも書きましたが、観客の方の反応がやはりこの時もすごく、笑うシーンではまるでお家で観ているかのようにゲラゲラと、そして差別のシーンではあぁ〜っとため息のような悲しい声が劇場に響いておりました。
日本の劇場だと周りの方々に迷惑になることを気にしてどんなに面白くても声に出さずにクスクスっと笑わなければいけない感じですが、なんだかこちらのように観た反応を思いっきり出せるのって良いなぁ〜と(❛ ◡ ❛)
そういうのもあったから私はこの映画祭を思いっきり楽しめたのではないかなと思いました♪
気になる日本での公開日。
情報を探しましたがまだ決まっていないみたいなんです(๑꒪⍘꒪๑)
こちらでの公開が11/21なのでおそらく来年の1,2月辺りになるのではないかと思います!!
気になった方は是非劇場に観にいってください(*☌ᴗ☌)。*゚
*字幕がまだ付いてないです!!