ROMA
新年一発目の鑑賞作品はROMAでした(◍•ᴗ•◍)ゝ
つい先日のGolden Globe AwardsでBest DirectorとBest Foreign Language Filmを受賞した作品です!!
そして、最近発表されたAcademy Awardsで最多の10部門ノミネートされておりましたね☆
昨年のTIFF2018での観客投票で3位だったと知った時から気になってはいたのですが。。。
なかなか観る機会がなく、そのままになっていたのです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
しかし、幸運なことに現在TIFF Bell Lightboxで上映中と知り、行って参りました♪
舞台は1970年代のメキシコ。
SofiaとAntonio、Sofiaの母と子供4人の家族の元で働く家政婦Cleoは、同僚のAdelaと日々忙しく働いていた。ある休日、CleoはAdelaとダブルデートをし、その後Cleoは恋人Ferminとの子供を妊娠する。映画館でデートをしていた際にそのことをCleoが彼に告げると彼は彼女の前から去ってしまう。後に彼の居場所を探し、Cleoは彼にもう一度そのことを告げるが2度と自分の前に現れるなと言われてしまう。
一方Cloeの働き先となっているSofiaとAntonioの家族は、Antonioが仕事の出張でQuebecに行ったきり、なかなか帰ってこずSofiaは苛立ちを隠せない。
そんな中地震や暴動が起きていき、Cloeと家族にも変化が訪れていく。
どうやらこの作品はAlfonso Cuarón監督の自伝的な作品とも言われているそうで。
映画を観終わった後、なんとなくメキシコの歴史を辿ったら作品のことがより理解出来るのではないかと思い、1970年代のメキシコのことについて少し調べてみました。
するとその時代はメキシコにとって大事な転換期の始まりだったということがわかりました。
当時メキシコは一党独裁政権。
経済は発展したものの次第に格差が拡大し、反政府デモが起こるように。
その結果、強権的な反対運動の弾圧により血の木曜日事件などで多くの死者が。そしてその後にはメキシコ地震が起こり、約1万人の死者が。
このように様々なことが起こり2000年、ついに独裁政権の崩壊が起きました。
この作品にはこれらの要素が少しずつ反映されており、”メキシコの変化”というのと”Cloeと家族の変化”というのを掛けていたのかなと思いました。
実に深いですね。
今回この作品の上映方法が4K Dolby Atmosというシステムだったのですが、スピーカーの配置などによって音が立体的に聴こえるようになっていたためかより作品の中に入り込めた気がしました。しかし、撮影方法ももちろん素晴らしく、まるで自分が登場人物と同じ空間に居るように感じられる撮影方法だったり、後々考えるとあれは対比で撮られていたのかと思える写し方をしておりました。
映画を観終わった後、いつもしばらく作品の余韻に浸るのですが、今回は内容だけでなく撮影方法や作品内容の背景なども調べたので大変見応えのある作品だったのだなと思いました。
これはAcademy有力候補と言われているのも納得です(◍•ᗜ•́)✧